近視の予防に低濃度アトロピンの点眼を行う

日本の近視の子どもは増加の一途を辿っています。スマホやタブレット端末の利用機会の増加や、外で遊ばなくなったことなど、原因は多岐にわたっていると考えられますが、やはりメガネやコンタクトレンズは裸眼に比べると不便です。そこで、近視の進行抑制のために行いたいのが、この低濃度アトロピンの点眼です。就寝前に一度点眼するだけで、近視の進行を抑制することができると言われています。子どもにコンタクトレンズを入れる難しさを考慮すれば、よほどオルソケラトロジーよりも簡便であると言えるでしょう(ただし効果はオルソケラトロジーの方が高いようです)。自由診療ですが、安全性は高い近視予防法ですので、可能な方は検討しても良いと思います。

完全に視力低下を予防することは難しいと思いますが、強度近視では網膜剥離のリスクなども上がります。少しでも視力低下を抑えられれば御の字と考えています。また将来のメガネやコンタクトレンズの費用を考えれば、元が取れるかも?とも思っていますので、我が子には実践するつもりです。
身長を伸ばすために、積極的に卵を食べさせる

一概に背は高い方が良いとは限らないのですが、ここでは身長を伸ばすために有効とされる手段の1つを述べます。よく背を伸ばすには、カルシウムを摂るために牛乳を飲むように言われますが、より重要なのはタンパク質とされています。肉をよく摂る欧米人が総じてアジア人より大きいことや、戦後の日本人の食糧事情が改善して身長が大きくなっていたことを考えると、タンパク質の重要性については信憑性がありそうです(もちろん、それのみで背が高くなったわけではなく、遺伝的背景などもあるのでしょうが)。

私自身は、身長はある程度高い方がスポーツにも有利だと思っています。子供にはぜひ、高身長を目指してもらいたいものです。
タンパク質摂取という意味では牛乳も良いのですが、より効率の良いタンパク質摂取に役立つのが 卵 です。卵は1日1個以上摂りたいところです。ご興味があれば、「1万5000人のデータに基づいた すごい身長の伸ばし方(田邊雄先生著)」をお読みください。

ただ、何歳からそのくらい摂取させればいいのかは、もっと調べてみるつもりです。小さい時に無理して食べさせるわけにもいきませんからね。
もちろん、運動や睡眠が重要であることは言うまでもありません。なお、ストレスの多い生活をしていると、思春期が来るタイミングが早まり、その結果骨端線が早く閉じて身長があまり伸びない、といったことも報告されています(これも上記の本が参考になります)。難しいですが、子どもにはなるべくストレスを発散してもらいましょう。

まああまりプレッシャーを与えずに、身長に関しては何となくこうなればいいなって感じです。
ニキビ痕を作らないために治療は早めに

はっきり言ってずっと先の話です。しかし、ニキビおよびニキビ痕はない方がやはり良いので、その対策を早め早めに知っておくことは重要だと思います。特に真皮まで損傷したニキビ痕を治すことは、現代医学ではまだ至難ですので、そこまでに至る前に治療すること、ならびに未然に予防することが推奨されます。ニキビやニキビ痕は多くの人にとってコンプレックスとなり、QOLを低下させることがわかっています。また、後で自由診療で解決しようとしても、莫大なお金がかかることでしょう。

ニキビやニキビ痕がある方がいい!という人は少数派でしょう。ただし、ニキビができる人の方が若々しく見られるといった論文もあります。
ニキビ治療・予防の根幹は、一言で言えば毛穴の出口の角質を薄くして、その出口を開放してあげることです。定期的なピーリングはそのために有効な手段の1つとなります。自由診療じゃなくても、アダパレンや過酸化ベンゾイルといった薬剤によってその目的を達成することができます(刺激が強いので注意)。ニキビができてきたら、もっと言えばできる年齢になったらこういった対策を開始しても良いと思います。強調しておきたいのは、繰り返しになりますがニキビ痕を残さないことです。そのためには、早期の治療と対策が不可欠なのです。

ニキビができだす少し前あたりから対策したいところです。毎日の薬の塗布は大変かもしれませんが、ニキビができる時期だけは!頑張ってもらいたいですね。その後の肌は一生ものですから。
※このサイトで述べることはあくまで個人的な考えに基づくもので、絶対にこうすべきであると結論づけるものではありません。そもそも子育ては子それぞれ、人それぞれですので全ての例に適するということはありえません。そのため、このサイトを参考にして生じ得た不利益・損害については一切の責任を負いません。
地方都市で働く、30代男性皮膚科医です。今、子どもは1歳半ですが、その過程で多くの失敗と成功を繰り返してきました。その経験をもとに、子育てで役立つ情報をまとめました。あまり大げさなことではなく、小わざと言えるたぐいのものです。参考にしてもらえれば幸いです。
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