・いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法 (トレーシー・カチロー著)

是非、子育てを実際に始める前に読んでおくべき本です。一概に、全てが正しいとは言えないし、また実践できるとも限らないのですが、最低限参考にすべきことが学べます。以下、この本から学んだ、これは使える!大事だ!ということを列挙してみました。
-たくさん話しかける
「動画では言葉は学べないから、たくさん直接語りかける」でも述べましたが、語彙力ならびにIQを伸ばすにあたって、声かけは必須です。子どもの行動の実況中継でもいいし、これからの予定でもいい。とにかくたくさんの言葉を浴びせてあげます。
テレビやYoutubeは、見せておけば子どもはとりあえずおとなしくなります。しかし、それが危険です。その間は思考が停止し、子どもの成長に必須の遊びや探検ができない(さらに目にも悪い)。デジタルとは適度な距離を保てるようにすれば、おのずとたくさんの言葉をかけることにも有利です。
といっても、現代っ子はそれが難しい・・・。テレビやタブレットをすぐに要求し、見せてあげなかったら泣きながら怒ります。子どものためを思って心を鬼にするときはするということができるように、ここは頑張りどころです。
-才能ではなく、過程をほめる
子どもが何かできたときに「あなたは天才!」とか、「頭がいい!」とか「足が速いね!」と言ってほめる。親は嬉しいからついついそういうほめ方をするのですが、これは才能をほめている。しかしそのほめ方に慣れていたら、何かでつまずいた時に、「自分は〇〇の才能がないんだ」と心が折れてしまいます。オールマイティに何でもできてしまうなんていうことはありえません。
だから、うまくいった時は「よく頑張ったね!」「よく粘り強く考えたね」「工夫できたね」というふうにうまくいくまでのプロセスをほめる。失敗したときは才能がないことに失望するのではなく、プロセスのどこかが悪かったんだと思えるようになれば、このチャレンジは成功したと言えるでしょう。
またほめるときは、具体的にどこがよかったのかを明らかにしながらほめることが大事です(ボールを投げたら、「コントロールがいいね!」など。「世界標準の子育て(船津 徹)」より)。
-人格否定するような夫婦ゲンカをしない
雰囲気が悪くなるような、口汚い口論のケンカは子どもに大きなストレスを与え、心身の健全な発育に深刻な影響を与えてしまうでしょう(手を挙げるなんて論外です)。とはいえ、夫婦は元々は他人同士であり、全くケンカをしないなんてあり得ません。いえ、正確には意見が完全に合致するということはないと言うべきでしょう。その口論では感情的にならず、冷静に意見に対して意見をぶつけるというような意識が大切です。子どもを寛容で思いやりをもった人間に育てるのであれば、どうしても守りたいことの一つです(とはいえ、すぐに感情的になってしまい、日々反省しています・・・)。
・世界標準の子育て (船津徹著)
著者は諸外国の教育事情に精通しています。この本には欧米や中国、韓国における子育て事情について詳細に書かれていますが、それには良い面も悪い面も当然あるので、この本の内容を全て自らの子育てに当てはめるのはおすすめしません。良い面はそのまま取り入れ、悪い面は改善して取り入れるようにしましょう。以下に、この本から学んだことを抜粋して列挙します。
-折れない心、諦めない心を育むことこそが子育ての最重要ポイントである
主に韓国の子育て事情でこのことを痛感させられました。韓国では、せっかく難関校に入学できたのに、より優秀な人間を前にして心が折れ、ドロップアウトしてしまう人が多いそうです。優秀であっても、簡単に諦めてしまうようでは成功は確かにありえません。まさに「継続は力」です。折れない心を育むことが最も重要で、逆にそれができれば子育ては成功と言えるでしょう。いかにして実践するかというのが大きな課題なわけですが、一言で言えば「両親からの惜しみない愛情を与えて育てる」という少し曖昧な(?)目標がその答えになります。失敗しても、うまくいかなくても、ありのままの自分を両親が受け入れてくれると子どもが考えられれば、子どもは思い切って新しい環境に踏み出していくし、失敗を恐れずに新たなチャレンジができるようになるとのことです。それだけでうまくいくとは思えませんが、しかし折れない心うんぬん関係なく愛情は与えてあげたいですよね。
・1万5000人のデータに基づいた すごい身長の伸ばし方 (田邊雄著)

「身長を伸ばすために、積極的に卵を食べさせる」の根拠となっているのがこの本です。整形外科の先生がデータに基づいて、具体的にどのようにすれば身長を伸ばせるのかということについて述べています。
結論から言えば、遺伝によってある程度は決まっていたりとか、思春期の発来を遅らせる(肥満防止。あと、ストレス環境下では早く子孫を残そうとして、思春期の発来が早まる)とか、なかなかコントロールが難しいこともあります。
しかし、カルシウムよりもむしろタンパク質を積極的に摂るということについては実践できそうです。いや正確にはもちろんどんな栄養素も大事だが、特にタンパク質が大事ということですね。欧米人が概して黄色人種よりも大柄なのは、確かに人種差(遺伝子)もあるでしょうが、肉を中心とした食事という点も関係していそうで、本書ではそのことについて言及されています。また、日本人であっても栄養状態の改善に伴い、体格がよくなってきたという事実に目を向ければ、あながち間違いではないでしょう。
特に卵は良質なタンパク質で比較的入手しやすいことから、卵を積極的に、具体的には1日2個は摂取するというのはぜひやってみたいところです(何歳からかは明記されていませんでした。あまりに小さい時はさすがに摂りすぎな気もしますから、小学生くらいから実践したいです)。
※このサイトで述べることはあくまで個人的な考えに基づくもので、絶対にこうすべきであると結論づけるものではありません。そもそも子育ては子それぞれ、人それぞれですので全ての例に適するということはありえません。そのため、このサイトを参考にして生じ得た不利益・損害については一切の責任を負いません。
地方都市で働く、30代男性皮膚科医です。今、子どもは1歳半ですが、その過程で多くの失敗と成功を繰り返してきました。その経験をもとに、子育てで役立つ情報をまとめました。あまり大げさなことではなく、小わざと言えるたぐいのものです。参考にしてもらえれば幸いです。
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